ベストセラー作家:有川浩の代表作が、コミック化・アニメ化にもなった。人気シリーズ“図書館戦争”を、岡田准一と榮倉奈々の共演で実写映画化。監督はあの「GANTZ」2部作の佐藤信介氏。


■あらすじ
国家によるメディアの検閲が正当化された日本を舞台に、良書を守るため戦う自衛組織「図書隊」の若者たちの成長や恋を描く。あらゆるメディアを取り締まる「メディア良化法」が施行され30年が過ぎた正化31年。高校時代に図書隊に救われ、強い憧れを抱いて自身も図書隊に入った笠原郁は、鬼教官・堂上篤の厳しい指導を受け、女性隊員として初めて図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に配属される。個性的な仲間に囲まれ業務に励む郁は、かつて自分を救ってくれた憧れの隊員とは正反対のはずの堂上にひかれていく。
■みどころ
▼キャスト
鬼教官 堂上篤をV6の岡田准一が演じる。キツイ役柄の中、魅せるふとした優しさには女性にはたまらないだろう。男の僕でもちょっと照れるほどのかっこ良さ。観客の多くが女性だったのもうなずける。




主人公である笠原郁は榮倉奈々が演じる。清純派女優な彼女が映画を清々しいものに感じさせる。




▼政治と法律
社会の悪を取り締まるはずの法律が実は悪法だったりする。ぼくが学生の頃、通信傍受法案が国会で審議された時、勉強会に参加してこの法律が通ると世の中でどのような影響がでるのか良く勉強したもんだ。


少し大げさかもしれないが政治に無関心でいると、悪法が拡大解釈されてエスカレートして図書館戦争のような事態に最悪ならないとも限らない。法治国家である日本。我々も日々なにげなく過ごしているが実は様々な法律の下、規制された中で行動している。息苦しい世の中にならないよう、政治には常に一定の関心を持っていないといけないと改めて思った。映画のテーマでもある、未来と希望を先々の世代に残すことの大切さ。改めて考えさせられた。