神戸市灘区 王子公園駅から徒歩5分のところに大天狗寿司というお寿司屋さんがあります。僕の友人のご両親が営まれているお店で、かつて神戸在住時代ここのお店の常連客でした。春にしては少し早い神戸に帰省したので、神戸の春の味を求めて大天狗寿司へお邪魔しました。



■■■いかなごのくぎ煮とは?■■■



春の神戸の風物詩といへば、“いかなごのくぎ煮”が有名ですが、関東でなかなか食べる機会がありません。

それもそのはず、“いかなごのくぎ煮”は関西エリアの食べ物です。

兵庫県淡路島・播磨地区から阪神地区にかけての瀬戸内海東部沿岸部(大阪湾)でイカナゴ(玉筋魚)という小魚(幼魚)が獲れるのですが、これを佃煮のような調理方法を用いて作られたものを、“いかなごの釘煮”と言い、関西の郷土料理として長く親しまれています。

上手に炊き上がったイカナゴは、茶色く曲がっており、その姿が錆びた釘に見えることから“釘煮”と呼ばれるようになったそうです。

また一説によるとイカナゴ(玉筋魚)は、如何なる魚の子か?という言葉が語源となっているそうです。

ちなみに稚魚は東日本では小女子(コウナゴ)と呼ばれています。



■■■いかなごのくぎ煮は鮮度とスピードが命!■■■



お店でも家庭でも、朝イチ水揚げされたばかりの新鮮なイカナゴの幼魚(新子とも言う)を、大きな鍋・釜で醤油・みりん・砂糖・生姜などの調味料を使って水分がなくなるまで一気に炊きます。(炊く=煮込む)

いかなごのくぎ煮は強火で一気に炊き上げるのですが、箸などでかき混ぜると身が崩れ、団子状に固まってしまう為、一切かき混ぜられないそうです。

この時だけは余所見ができない真剣勝負なんだとか♪



炊き上がった後いかなごのくぎ煮は、保存料等の添加物が入っていない(もしくは少ない)為、冷め次第直ちに方発送したり、ご近所へ春の御挨拶がてら配られたりします。

常温での発送が可能な“いかなごのくぎ煮”はレターパックで送ることも可能です。郵便局がこういうシールを作ってお店に置いて行くのも神戸ならではの光景ですね☆



この工程を丸一日かけて一気にするのが、神戸の家庭・お店では当たり前なんだとか。

神戸に住んでいた者として、コレほど大変な手間隙がかかっているとは知りませんでした。

たくさんの方からもらうことの方が多い、いかなごのくぎ煮。有り難味を今更ながら感じました。大事に大事に頂かなければなりませんね☆



■■■大天狗寿司 いかなごのくぎ煮ってどんな味?■■■



今回、大天狗寿司で購入したのは、ゆず味☆しょうが味も捨てがたいのですが、なぜか?柚子味を毎年買っています。

いかなごのくぎ煮は生姜味がスタンダードなんですが、お店によってはいろんな風味を足す事で差別化を図っています。

関西にしては珍しいのですが、味濃く甘味が強い味付けで佃煮のように甘辛いです。

ご飯のおかずに、お酒のアテに頂くのですが、やはり僕は御飯のお供だと思っています。

一緒に頂くと御飯がススム×2!ちりめんジャコよりも硬く、噛み締めるとジンワリ×2といかなごの旨味が口の中に広がって行きます♪

ゆずの風味が、いかなごの独特の香りをスッキリさせ、上品な味わいです☆

今まで、いろんなところで“いかなごのくぎ煮”を頂いてきましたが、大天狗寿司のいかなごのくぎ煮ほど気品のある“いかなごのくぎ煮”は他で味わったことがありません。

お世辞抜きで美味しいです☆


まとめ



2019年、大阪湾のイカナゴ漁は、2017年以降極端な不漁に陥り、2019年1月は1998年以降で最も少ない漁獲だったそうです。

その為、仕入れ値も上がり150gで2,000円近くで販売されています。今後、入手困難な上、高価なものになりつつありそうですね。

また、お店によっては安いいかなごのくぎ煮もあるそうですが、いかなご以外にノレソレや他の小魚が混じっていて美味しくないものも多いそうなので、購入する際は注意が必要です☆

安心して美味しい“いかなごのくぎ煮”が食べたい!買いたい!なら大天狗寿司オススメですよ☆☆☆

大天狗寿司寿司 / 王子公園駅摩耶駅西灘駅
昼総合点★★★★ 4.0