宮崎にいきなり移住?ではなく、宮崎県内のとある魅力的な村での田舎ライフを体験し、まずはファンになってもらうのが目的だった宮崎県移住&農林業体感ツアー。(この記事に限ってだが、他にも魅力的なところをブログにて連載するので、あくまで総論として(まとめ記事として)書いたつもりなので、今後の記事もお楽しみに♪)


ハンバーガー ログブック ☆ Hamburger Log Book でお馴染みT@kaさんのご紹介で、家内: わかこ美味しいサロン と、お友達ブロガー:元うなぎ屋さんの計3名で2015年11月21日(土)から11月23日(祝・月)に参加してきた。


今回のツアーを企画運営されていたのが、
大清観光 BRING株式会社 南九州 旅の情報誌「みちくさ」: 株式会社アイロード(宮崎) の3社で、いずれも宮崎県内にある会社で、スタッフの皆さん全員個性があって素晴らしい方ばかりで、今までにない素敵なツアーだった。


■宮崎県移住・農林業体感ツアー"宮崎アグリワールドクルーズ" 概要

今回のツアーで訪問した先は、大きく分けて2ヶ所ある。宮崎県の中央部に位置する西都市 と西部に位置する西米良村

西都市(サイトシ)といへば、天孫降臨されたニニギノミコトと、その奥さんであるコノハナサクヤヒメのお墓ではないか?と伝えられている西都原古墳群(サイトバルコフングン)がある。

また西米良村(ニシメラソン)は過去の歴史の中で諸事情あって落ち延びてきた人を、かくまって来た人情味のある村。米良(メラ)といえば、宮崎駿監督の"もののけ姫"でテーマソングを歌った米良美一氏の米良姓もこの地から来ているそうだ。 

そんな2つの地域を二泊三日で巡り、その地の文化に触れてファンになってもらい、将来的には移住を検討してもらいたいという内容のツアーだ。


▼宮崎県移住・農林業体感ツアー"宮崎アグリワールドクルーズ" 1日目
・08:15 羽田空港出発→宮崎空港へ向かう。東京メトロ東西線葛西駅から羽田空港までは、リムジンバスで30分と近くだったので助かった。


・09:55 宮崎空港到着→西都市へ向かう。企画運営会社のスタッフさんから、熱烈な歓迎を受け気分ウキウキでバスツアー開始。


・11:00 西都市到着 青くび大根の収穫体験と、わけしこ飯づくりの体験だ。西都市グリーン・ツーリズム研究会会長 水本明男さんと出会い、西都原古墳群で農家民宿"古代の風"でランチ。 この日は"鶏肉とごぼうの炊き込みご飯"(通称:わけしこ飯)をみんなで作った。

 
・14:00 西都市移住相談会(宮崎県立西都原考古博物館)&西都市散策。東京でもこれ程立派な博物館は、なかなかお目にかかることは少ないかもしれない。西都原古墳群の歴史などを 学ぶことができる立派な博物館だった。そんな立派な博物館で宮崎県庁・西都市役所の職員の方が、移住について案内して下さった。


・17:00 西米良村に到着&地元の人々や地域団体との交流会。今回、我々の宿泊先でありお世話になったのが、"おがわ作小屋村" の上米良省吾さん。 約200年に渡り、旧米良領主の居城があった西米良村小川地区。
その土地に古くから住む村民の皆さんが運営している、自然豊かなロッジがある"おがわ作小屋村" に宿泊。

 
ふるまわれる料理は、どれも地産地消を念頭に入れた、丹精込めて育てられた野菜を中心に、ジビエでお馴染み鹿肉や猪肉などが食べられた。

 
▼宮崎県移住・農林業体感ツアー"宮崎アグリワールドクルーズ" 2日目
・08:00 身体に優しい目が覚める朝食。2日目と3日目を西米良村に滞在する我々。規則正しく起床し、規則正しい食事をして体内時計を整えた。


・09:30 天空の柚子狩り体験&柚子こしょう作り。村の寒暖さと山の傾斜面を有効活用し、古くから柚子の生産が盛んな西米良村。標高800m程まで車で行き、ゆず狩りだ。


ゆず畑の眼下には雲海が広がり、まるで雲の上で作業しているかのような風景。絶景とはこのことだ。


柚子こしょうは、柚子100個分の皮をすりおろし、塩・唐辛子(青と赤)と混ぜて、20人前のお持ち帰り用ゆず胡椒が完成。


・12:00 ランチは西米良村のお母さん弁当。西米良村のお母さんたちが、こさえてくれた手作り弁当。ジャンクな物が入っておらず、優しいおふくろの味を堪能。


・13:00 ほおずきアート体験 by黒木啓介さん。ドライフラワーにしたほおづきの中に豆電球を入れ、西米良村の特産である竹や蔓でコーディネートした、オシャレなインテリア照明ほおずきアート。


・14:00 菊池記念館訪問。西米良村の皆さんが尊敬崇拝している米良村最後の領主第17代菊池則忠公が奉られている。版籍奉還の際に領民に全ての領地を分け与え、領民の生きていく基盤を作った方。 その則忠公の孫にあたる菊池武夫公は、村民を愛し、村民に愛されていたという経緯がある。

 
・16:30 西米良温泉ゆた〜とに到着。 お肌がツルツルになる温泉につかりながら、夜神楽祭りや花火大会も同時開催された。


▼宮崎県移住・農林業体感ツアー"宮崎アグリワールドクルーズ" 3日目
・09:30 日本昔話に出てくる滝めぐり。"西米良村語り部の会"の阿部紗也さんが郷土の歴史文化とともに、村に伝わる昔話を独特な語り口調でお話し頂いた。


・11:00 西米良村移住相談会。"おがわ作小屋村" で西米良村に住むと様々な移住手当てがもらえるようで、子育て支援・待機児童"ゼロ"など魅力的なお話が聞けた。


・12:00 西米良村昼食。おがわ作小屋村で西米良村の御膳形式でフルコースを頂いた。この村の四季を感じることができた。


・16:35 宮崎空港 出発&解散。盛り沢山なイベント続きでヘトヘトだったが、大満足なツアーだった。


▼宮崎県移住・農林業体感ツアー 感想
都心暮らしをしていると、田舎ぐらしをしたい方・あこがれる方は多いと思う。僕も今までいろんな地域を訪問してきて、田舎暮らしにあこかれており、将来的には、どこかへ移住したいとも考えている。 ただ、今回このツアーに参加してみて、あこがれだけで田舎暮らしを考えてはダメだと思った。それは、今までのライフスタイルに大きな変化が起きるからだ。

生活(食)文化について考えてみると、我々都会暮らしの人間には半径100m以内にコンビニ・ファーストフード・カフェや、行きつけで馴染みの美味しいレストランがあると思う。今まで当たり前のように身近にあり、手軽に食べて来た習慣を、あなたは捨てられるか?ということになる。

例えば西米良村にスポットを当ててみると、近辺にあるマクドナルドに行こうとすると片道60分以上、車を走らせなければならない。加えて、コンビニも車で片道30分以上走らせないとならないという不便さがある。 過疎地ならではの不便さを我慢できれば田舎暮らしに向いていると言えよう。

また、食文化だけでなく、今まで培ってきた交友関係も遠ざかってしまう恐れがある。僕の場合、ブロガー仲間や学生時代の友達など今まで長年温めてきた交友関係も切れてしまうリスクもあるかもしれない。 空気が良く、人も温かく、美味しいお酒・野菜や果物もあり、温泉もある田舎暮らし。田舎暮らしのファンになっていざ移住!となった時に、都会暮らしのライフスタイルと天秤にかけて比較し、メリットとデメリットを把握した上で移住を検討すべきだと僕は思う。
 
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