日本商工会連合会が地方の小規模事業者と協力し、ニッポンセレクト.comを立ち上げ、販売促進を行い、地方にお金が還元される仕組みを構築している。今回ニッポンセレクト.comがオススメする多数ある逸品の中からご紹介するのは造船の街で有名、広島県尾道市因島で作られている“因島杜仲茶”だ。
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▼杜仲茶ってなんだっけ?
そもそも杜仲(生薬)と杜仲茶の効能だが、トチュウの樹皮は“杜仲”という生薬名があり、医薬品として扱われる。これは腰痛、足腰の倦怠感解消、頻尿、肝機能・腎機能の強化、高血圧に効果があると言われている。葉を煎じた杜仲茶は、血圧の降下や肝機能の機能向上に効果があるとされる(なお、葉は効能を謳わない限り食品扱い)。

日本国内では、1970年代に杜仲茶ブームが起こるが、すぐに下火になった。その後、日立造船因島工場バイオ技術部(後に「日立造船バイオ」として分社化される)が1987年から缶・ペットボトル入りの杜仲茶の製造・販売を開始し、“カラダ、よろこぶ”のキャッチコピーなどで販売に努めた結果、1994年から翌1995年にかけてで大ブームを起こし再び脚光を浴びた。

中国からの輸入品も多いが、国内でも広島県尾道市因島以外に長野県伊那地方や秋田県大仙市旧中仙町でも栽培されている。2006年7月、テレビ番組で因島産の杜仲茶が特集されて三たびブームがおこり、『因島杜仲茶』は店頭やインターネットでも入手が非常に困難になるということもあった。

なお、現在は日立造船バイオから2003年に杜仲茶事業の譲渡を受けた小林製薬が一部地域(のちに全国)で杜仲茶のテレビCMやプロモーションビデオを流していることもある。ただし、因島で生産されていた杜仲の葉は、事業譲渡された小林製薬の商品には利用されておらず、全て地元ブランドの『因島杜仲茶』として販売されている。
その地元ブランドを再度盛り上げようと、若者が立ち上がった。因島といえば温暖な気候を利用した柑橘類が有名だが、高齢化した農家にとっては重労働で昨今衰退していた傾向にあった。ならば高齢者でも葉っぱビジネスなら商品そのものが軽く取扱いが容易ということで地元ブランドとして定着できるとあって、これから因島の農業を背負う若者たちが『因島杜仲茶』のブランドのグローカル化に注力しているという。

 
その自信作をさっそく味わってみたがお茶単独だと、独特の青臭さが鼻につき僕は苦手だった。そこで、今回ニッポンセレクト.comに出店しているお漬物たちをご飯の上に乗せてお茶漬けとして頂いてみた。




 これぞkobu'sキッチンのkobu茶漬けの完成だ!
 

食べてみると面白い発見をした。


奈良漬や野沢菜の漬物との相性が大変良いのだ。奈良漬は香りや味が強く杜仲茶の青臭さに打ち勝ち、
野沢菜の漬物は杜仲茶の青臭さとマッチするのだ。


まとめ
ブーム再燃を狙うなら今までのように因島杜仲茶を単なる健康増進ドリンクとしてだけではなく、料理にも幅広く活用できればもっと人々の食生活に浸透するのではないだろうか?と思っている。これからも因島杜仲茶の発展を心より願いたいものだ。