安房神社(あわじんじゃ)は、千葉県館山市にある神社である。神話の時代に阿波国より渡ってきた忌部氏によって創建されたと言われている。※忌部氏:ケガレを忌み、神事などに奉仕する。古来より宮廷祭祀における、祭具の製造・神殿宮殿造営に関わってきた氏族的職業集団。

安房と阿波、平仮名に直して読めば同じ。黒潮に乗ってこの地に根を降ろそうとしたのだろう。

調べを進めてみると、千葉県と和歌山県もまた非常に共通点が多い。半島という地形のせいで主要な交通アクセスから取り残されていること、気候温暖で海の幸に恵まれていること、そして昔から「海の道」黒潮に乗った人々の交流があり、同じ地名がたくさん残っているのが面白い。有名なのは白浜(安房郡、西牟婁郡)と勝浦(勝浦市、那智勝浦町)だが、他にも田子(鋸南町、すさみ町)、野島(安房郡白浜町野島崎、御坊市)、めら(館山市布良、田辺市目良)などがある。沢口靖子の出世作となった85(昭和60)年のNHK朝のドラマ「澪つくし」は紀州湯浅から銚子に渡った醤油製造元の娘と漁師の恋がテーマだったが、千葉の醤油のルーツは紀州だし、漁業にも紀州の影響が大きい。 あの前女性知事で有名な、千葉の堂本知事もルーツは紀州だそうだ。

【kobu’s EYE】
歴史を知る上で海上交通の発展に伴い様々な文化が発展しているという点を見逃しやすい。思わぬ所でつながっていたりするもんだ。一宮巡礼中、阿波国(徳島県)からわざわざ旅行でこのためだけに訪れた、老人とお話しする機会があった。阿波国一宮とよく似た感じがあるという。さぞ感慨深いものだろう。 歴史探訪も一宮巡礼という見方だけにとらわれず、地理や日本文化の観点からも見れば見識を深められる。