一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)は、群馬県富岡市一ノ宮に鎮座する神社。小高い山の頂上に位置し、綾女谷と呼ばれる谷を切り開いて建てられた。富岡市内を眺めるにはうってつけのロケーションだ。

いざお参り。本殿は、現在修復工事中で漆の香りが充満している。祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)と比売大神(ひめのおおかみ)。香取神宮でもいた、物部氏系であり水軍の神様がここでも祀られていた。女性の神である比売大神は、この神社が甘楽郡にあるコトから韓に通じるものがあり、韓国など異国の帰化人系の人々がここに移り住み信仰した神様と考えられるそうだ。


【kobu’s EYE】
富岡といへば明治時代盛んに行われた製糸産業で有名だが、古くからこの地は機織りが盛んな地であったことが古墳の発見によりうかがい知る事ができる。その機織技術は遠く海を渡って来たのであろう。その機織の神様は女性という事もあり、当時劣悪とも言える富岡製糸工場で働く女工さん達の心の拠り所でありお参りしたことだろう。